ネットブック

すっかり定着した感のあるネットブックですが、出遅れていた国内メーカーも徐々に製品を発表し始めました。が、実際に発売が決まっているのはソーテックとマウスだけで、富士通東芝は海外でのみの発表で国内販売は未定、ソニーは出すことは決まっているっぽいが正式なアナウンスはなさそう。


で、ちょっと秋葉原に行ったついでに各社のネットブックを見てきたんですが、今出ている奴はそれぞれ一長一短なんだよなあ。こちらで主だった5機種のレビューがでていますが、結論から言えば、アスキーさんはこうまとめています。


「携帯性」をはじめとする総合力の高さでは「Inspiron Mini」、「スタミナ」を重視するなら「Eee PC」、「画面の大きさや文字入力のしやすさ」で選ぶなら「Wind Netbook」、「画面の明るさやデザイン性の高さ」では「Aspire one」、「一覧性の高さやHDDの容量」では「M912X」


Inspiron miniというのは4列変態キーボードのDELLで、これが総合力の高さでトップというのにはちょっと驚いた。レビューを見るとキーボードの変態っぷり以外は確かに高評価で、なるほどこれなら総合トップというのもうなずけるかな。実機も確かにそれほど熱を持っておらず、ファンレスSSDということを考えると静粛性ではこれに勝るものはなし。ただし、お値段がやや高めなのと、キーボードがねえ。


小生が一番気になっているEee PCは、Cドライブの容量の少なさ(せめて8GBは欲しい)と、キーボードのタッチがいまいちなのがマイナスなのだが、それ以外にも意外と熱を持つということがこのレビューの中に書いてあった。実機を触ってみると、確かにちょっと熱かったなあ。


総合力ではこっちが上かな、と思ったAspire oneは、意外と熱を持つという点と、バッテリーのもちの悪さがマイナスのようだ。キーボードはそれなりに打ちやすいと思ったが、音がちょっと気になるというレビューになっている。


Wind Netbookはこの中では唯一10型ということで、やはり画面サイズとキーボードの打ちやすさが傑出しているが、レビューで知ったのは廃熱がうまくできていて本体があまり熱を持たないということ。確かに実機はほかのに比べてあまり熱くはなかったのだが、既に言われているように液晶モニターのヒンジ部分の弱さが気になる。ちょっと持っただけでぐらんぐらん。開け閉めが多いと思われるネットブックで、これはちょっと心臓に悪いなあ。

唯一のコンバーチブル型のM912Xは画面サイズが唯一WXGA(1280×768)のため、8.9型ながら画面上に表示される情報量が多いのと、タッチパネルなのと、HDDが160GBなのでそこが売りなのは間違いないが、レビューにはこれまた意外に熱を持つことが書かれており、タブレットとして使うときなどはちょっと問題かなあ。


あと、アスキーのレビューにはかかれてないけど、内部へのアクセスのしやすさ。つまり自分でメモリを増設したりHDDを交換したりしやすいのはどれか、と考えると、特殊なSSDを使うEeePCは例外として、いろいろと見てみる限りでは、Aspire oneとWind Netbookは本体を分解に近い状態にまでばらさないといけなさそうで、ちょちょっとネジをはずすだけの簡単コースはDELLとM912Xの二つみたい。


自分であれこれいじる、ということを考えるとこの二つがよさそうなんだが、M912Xは普通の2.5型のHDDなので厚みさえ気をつければ簡単に換装できるけど、DELLSSDはどうも専用規格っぽいので、自分で交換するのはほぼ無理そうだなあ。


こうやって見ると、この5機種どれも一長一短で、どれか一つにしろ、といわれたらなかなか選ぶのが難しいところ。内部アクセスとバッテリーのもちを気にしなければAspire oneがいいかな、と思ったがそうでもないことがわかっただけでも収穫かな。


さて、遅れて登場してくる国内メーカーの奴は一体どういうやつなんだろう。実機を見てみないとわからないけど、バッテリーが4〜5時間持ってSSDで8GB以上あってしかも普通のシリアルATAタイプで無線LANBluetoothも付いていて重量が1kg前後でLED液晶でキーボードがそれなりに使いやすくて、しかもタッチパネルだったらもう言うことがないんだけど、この条件に一番近いのは今のところ発表されておらず。うーむ小生の要望はかなりマニアックなものなんだろうかねえ(苦笑