引退かあ

昨日行われたイタリアGPで、“皇帝”ミハエル・シューマッハが引退を発表した。


振り返ってみるとずいぶん長い間がんばってきたんだなあ。F1の記録を次々と塗り替えてきたスーパースターもいよいよ引退。今回のレースを見る限りまだまだやっていけそうな気もするが、まあしょうがないのかな。


ちなみに今回のイタリアGPはエンジンパワーがモノをいう高速サーキットと言うことでなかなか面白いレース展開になった。


予選ではマクラーレンライコネンとミハエルが千分の2秒差と言うすさまじいほどの僅差で争ったものの(PPはライコネンでした)、レースが始まってみればいつものようにピットでミハエルが前に出てそのままぶっちぎりの独走といういつものパターン。しかし後ろを振り返ってみれば、ここまであまりぱっとしないBMWザウバーがレースを盛り上げてくれた。予選では3位だったハイドフェルドはなぜか失速してしまったが(それでも8位で完走)、6位スタートのクビカが魅せてくれました。


マシンとしてはルノーマクラーレンフェラーリに劣っているのかコーナーの多い区間ではタイムがあまり伸びないものの、高速区間に入るととてつもない速さを見せ付け、後ろから迫ってくフェラーリルノーマシンにスリップストリームに入らせない。BMWエンジンの性能を久々に見せ付けてくれた。


特にクビカが上位陣と何度も競り合いを見せ、コーナー区間では後に付かれるものの、高速区間では引き離してレースを盛り上げてくれた。結果アロンソのリタイアがあったとはいえ3位は見事。


一方エンジンパワーがモノをいうサーキットと言うことでホンダとトヨタが期待されたのだが、予選・レースともにぱっとしない展開。ホンダは5・6位に入ったとはいえ、レース中もあまり目立たず、先日のハンガリーでの優勝はやっぱりまぐれだったんかいと思わざるを得ませんでしたとさ。


何はともあれ、今回のイタリアGPの見所は、ミハエルの優勝そして今期引退、アロンソエンジンブローでリタイア、BMWザウバーの活躍、の3点でしょうか。ああもうひとつあった。今回ポールを取るものの2位に終わったマクラーレンライコネンが、来期はフェラーリに来ると言うことでしょうか。フェラーリは前回初優勝したマッサとライコネンと言う体制になるそうです。


何度もワールドチャンピオンを逃したライコネンが、いよいよそのタイトルを手にすることが出来るのでしょうか。ルノーでワールドチャンピオンになったアロンソが来期はマクラーレンなので、来期はフェラーリライコネンマクラーレンアロンソの激突、ということになるのかな。


しかしこれでアロンソがワールドチャンピオンになったりしたらライコネンかわいそうだな。マシンの信頼性の問題でワールドチャンピオンを逃しているだけにね。


さてさて残りあと3戦。引退を決めたミハエルがワールドチャンピオンを決め有終の美を飾るのか、それとも次世代のスーパースター候補であるアロンソが、ミハエルに引導を渡すのか。いったいどういう展開になるのか楽しみだな〜。


終戦までにミハエルがポイントをリードし、結局ワールドチャンピオンを決めたのは、ミハエルがアロンソ接触したため、とかにならないで欲しいな・・・。