ボクシング話

パンチの速さ、ディフェンスの巧みさ、身体能力の高さ、どれを取っても当代一(ボクシング用語で言うパウンドフォーパウンド)と評価の高いフロイド・メイウェザーが、4階級制覇を掛けてザブ・ジュダーに挑んだ試合が昨日放送された。

ジュダーといえばメイウェザーに勝るとも劣らないスピードの持ち主で、メイウェザーにはない野性的な魅力を持った選手なのだが、前々回の試合では絶妙なタイミングのアッパーで相手をダウンさせるなどすばらしい強さを見せ付けたかと思えば、前回の試合では格下と評された相手にころっと負けたりする(試合そのものはまだ放送されてないので内容がわからないけど)などどうも実力を測りかねるところがある、というかむらっ気がありすぎる選手。

さらに、以前コンスタンチン・チューとの統一戦でチューのすばらしい右ストレートを食らってダウンし、すぐに立ち上がるもの体が激しくぐらついたためレフリーに試合を止められたことがあったのだが、このレフリーにとめるのが早すぎると抗議して、というか襲い掛かって首を絞めようとしてしばらく試合が出来なかったことがあるなどスポーツマンとしてちょっと問題がありそうな選手。

そんなわけで今回の試合は、メイウェザーが圧勝だろうと思ったのだが、いざふたを開けてみるとジュダーの身体能力は決してメイウェザーに劣るものではなく、というかメイウェザーが得意とするロングレンジでの打ち合いではジュダーのほうが勝っており、メイウェザーの普段の戦い方を封じてしまったことには驚いた。<つづく>