最短記録

ボクシング話なんですが、一般のニュースとかにもなったのでご存知の方も多いでしょう。

先日行われた日本フライ級タイトルマッチで、チャンピオンの内藤が日本タイトルマッチでは最短となる1R0分24秒というまさに秒殺のKO防衛を果たしました。

ゴングと同時に右ストレートを出そうとした挑戦者にカウンターの右ストレートをヒットさせ、これでいきなりダウンを奪い、立ち上がるもダメージが深い挑戦者に追い討ちをかけ、一度コーナーに追い込まれた挑戦者が逃げようと下がったところにまたまた右ストレートをヒットさせてダウンを奪う。

このとき挑戦者はコーナーポストに頭を打ち付けるようにダウンをしたためレフリーがそこでカウントを取らず試合終了、となったわけですが・・・。

実はこのチャンピオンの内藤、2年前に世界タイトルに挑戦しているんですが、そのときはチャンピオンのポンサクレックになんと34秒ワンパンチKO負けしているんですよね。

日本人の世界戦最短KO負け記録を更新するとともに、同クラス(フライ級)の世界戦最短記録をも更新してしまうというとっても不名誉な負け方をしました。

その、内藤が、日本タイトルマッチでの最短KO記録を作っちゃうんだから現実は小説よりも奇なり、と言うかへたな漫画家でも書かないようなことが現実になっちゃうんだから面白いもんです。

ちなみにこの内藤、これまでに1敗しかしていないんですが、その1敗が先に述べた世界戦。

唯一の黒星が、延々と語り継がれることになる内藤ですが、今回の史上最短KO勝ちとどっちが語り継がれることになるんでしょうねえ。

なお、敗れた挑戦者こと小嶋武幸選手。日本ランク4位でこれまで日本タイトル1度、OPBFタイトル1度の挑戦経験があり、いずれのタイトルマッチも敗れはしたものの判定までもつれ込んだベテランだそうですが、こんな負け方をしちゃってかなりショックだろうなあ・・・。