Kの衝撃

といってもK1とかプライドとかそういうやつのことではありません。

昨日行われた世界タイトルマッチ。

事前にタイトルを認定する団体(WBC)が倒産したりする騒動がありましたが、無事試合は行われました。で、まずはミニマム級のタイトルマッチ。

小生が大のお気に入りの選手の一人であるチャンピオンのイーグル選手が登場。パンチがありスピードがありテクニックがあり、非常に高レベルでまとまって穴がなく、このクラス長期安定政権を築く可能性が十分にあると思っている選手で、今回はどんな試合を見せてくれるのかと期待してみていたんですが、相手が日本王者で非常に変則的な小熊坂選手。

『宇宙人』と評されとにかく動きの予測ができない小熊坂だったが、やはり穴のないイーグルにはかなわず。何度か鋭い左を打ち込んだりしていたが、手数が少なくチャンスを作るまでにはいたらず。まあ試合は偶然のバッティングから小熊坂が出血。それがひどくなったため8R負傷判定となったけど、おそらく10Rぐらいにはイーグルがしとめていたんじゃないかなあ。

で、次の試合が問題の衝撃。V9を狙う安定王者の徳山と、その徳山に一度敗れたハードパンチャーの川嶋の一戦。

実は試合前、小生は両王者の防衛を予想。イーグルはおそらくKOで、徳山は危なげなく判定で防衛するだろうと予想していた。

とにかく徳山は前回の指名挑戦者のキリロフ戦ですばらしいアウトボクシングを見せ付け、あまり得意でないファイターとの対戦とはいえ、圧倒的な距離感とノーモーションの右で川嶋を翻弄するだろうと思っていたのだが・・・。

結果、国内最短、このタイトルでも最短となるKO負け。強打の川嶋の右フックをあごにもらい前のめりにダウン。立ち上がるも足元がおぼつかない。この段階で止められてもしょうがないほどふらつく徳山だが、ファイティングポーズを取り前に出ようとする。それを見てレフリーは試合を再開するも、川嶋の猛打の前になすすべもなく即座に2度目のダウン。そして、ここで試合終了。

1R1分47秒TKOで新チャンピオン誕生という信じられないような結果となった。

テレビの前で、しばし呆然となった、蒸し暑い月曜日の夜の出来事でした。

しかし徳山が敗れるとは・・・。