連日のダメ人間

今日はWOWOWで歴史的偉業を生中継していたので一日中うちでごろごろしてました。

何かというと、ボクシングの世界戦なんですけど、前人未到の6階級制覇を狙うオスカー・デラ・ホーヤがその偉業を達成するかもしれない試合をWOWOWさんは生で放送してくれたわけですよ。

で、前座の試合やメインのひとつ前の試合などを堪能したんですが、さて肝心のメインの試合はといえば、若いながらも無敗で世界の頂点をつかんだドイツのフェリック・シュトルムが意外なほどのうまさを見せ付け、そして、強打と連打の速さで5階級も勝ち上がってきたデラ・ホーヤが、これほどまでに非力に見えたことがない試合でした。

シュトルムというのはそれほどパンチ力がないが、鉄壁といってもいいほどのガードと鋭く正確なジャブ、そして時折見せる右のロングアッパーがなかなか見事な選手で、これほどまでに強い選手とは思いませんでした。

で、そのシュトルムにデラは接近してボディー連打を見せたりするも、鉄壁のカードを崩せず、またそれほどダメージを与えられず、逆に鋭いジャブに顔を跳ね上げられてたり。まあシュトルムのガードは、ナチュラルミドルの選手でも崩すのが困難であろうほど固かったけどね。

あ、見せ場は作ったなあ。ガードの一瞬の隙を突いた左フックをシュトルムのあごにヒットさせ、シュトルムを大きくぐらつかせたのは確かだけど、デラの今日の力ではミドル級ではかなり厳しそうな感じ。

何とか判定で勝ったものの、次に控える(とうわさされる)のがデラの試合の前に登場し、相変わらずの強さを見せ付けた死刑執行人ことバーナード・ホプキンスじゃあなあ。

デラとホプキンスが対戦した場合、今のデラの力ではホプキンスを崩すことができず、デラのKO負けなんてことも十分ありえそう。

しかし、ホプキンスは衰えないねえ。御年39歳だというのに、今日の試合でも確かにてこずって倒せはしなかったけど、途中すさまじいダウンを奪う大差の判定勝ち。パンチ力もスピードもほとんど衰えを見せず、そして少々打たれてもびくともしない頑強さ。う〜んすごすぎます。

今日の試合を見ると、ホプキンスは40歳を過ぎても衰えを見せないんじゃないか。そう思わせる強さでした。

・・・今日のデラとはえらい対照的だったなあ。