オリエンタルセンセーション

ボクシング話。

最近のWOWOWアメリカなどで行われたビッグマッチを翌日放送してくれるので大変わくわくしております。

で、昨日は中量級のビッグマッチ。

無冠の帝王と呼ばれ、ハメド、モラレスらに黒星をつけここ数年安定した強さを見せる『童顔の暗殺者』マルコ・アントニオ・バレラと、2001年に当時安定王者と言われたリーロ・レジャバから衝撃的なKO勝ちを収め、以後ビッグマッチのアンダーカードにたびたび登場し、その都度すさまじい強さを見せ付けてきた『オリエンタルセンセーション』マニー・パッキャオ

強打者で攻防兼備で穴のないバレラに、強打あるのみ行け行けどんどんのパッキャオという非常に面白い組み合わせ。

まあパッキャオが元々下のクラスであることに加え、バレラのここ数年の安定した強さから誰もがバレラ有利と見ていた試合だったのだが・・・。

ふたを開けてみればパッキャオの圧勝。

1Rこそ不運なダウンを取られるも、それ以降はパッキャオの持ち前の強打がすさまじい速さでバレラを襲う。

特に踏み込んでの左はバレラがさばき切れないほどの伸びを見せ、3Rにはぐ〜んと伸びた左ストレートでダウン、6Rにはどう見てもダウンというスリップダウンを取られる。

とにかくバレラはいいところがまるでなく、これほど覇気のないバレラを見たのは初めて。

で、11Rには連打を浴びてダウン。いつも終盤にスタミナ切れを起こすパッキャオの連打がここにきても一向に衰えず、立ち上がったバレラは防戦一方に。

で、ロープを背負い連打を浴び何も出来なくなったところでセコンドが棄権を申し入れ、なんとバレラのTKO負け!

うわ〜、バレラがぼこぼこにされて負けるとは予想もしなかったよ・・・。

試合後バレラは調整に失敗したのが敗因、といっていたが、それを差し引いても今回のパッキャオはよかった。

鋭く速いワンツー、伸びる左、がんがん攻める姿勢にそれでいて単調でない攻撃。どれもが見事な出来栄え。パッキャオの実力の高さが証明された試合でした。

いやー、それにしても衝撃的な試合でした。