集団ストーカー(序曲)

ある女性から相談を受けた。内容はストーカーに付きまとわれているというものだ。名を出すわけには行かないので、花子さん(仮名)としておこう。

花子さん(仮名)以後“花”「どこへ行っても付きまとわれているんです。」

小生以後“小”「誰が付きまとっているんですか?」

花「いつも同じ人ではないんですが、たぶん前に勤めていた会社の人間がやらせているんです。」

何でも花子さん(仮名)は以前外資系の会社に勤めていたのだが、派閥争いに巻き込まれて辞めることになったらしい(あくまでも本人の言い分)。それで、会社を辞めた後もいろいろと嫌がらせを受けているらしいのだが・・・。

小「どういった感じで付きまとわれているんですが?」

花「私がどこかへ行くと、必ず誰かが私の行動をチェックしてやらせているやつに連絡しているんです。」

小「どうやってチェックするんですか?」

花「私が最寄の駅から電車に乗ると、それをケータイで仲間に連絡するんです。服装はどう、何を持っている、どこへ向かった、とか。
 そして、私が電車を降りるとその情報をもらっていた人が私を見て笑うんです。で、ケータイでまた連絡を取り合うんです。」

小「はぁ。」

花「それで、また電車に乗って別なところへ行くと、そこでまた別な人が私をチェックし連絡をするんです。私を見てケータイをいじっているんで間違いありません。」

小「そうすると、いつも同じ人じゃないんですか?」

花「そうです、毎回違う人間が私の行動を監視しているんです。毎日毎日人を変えて。」

小「その人たちがどうしてあなたを監視しているってわかるんですか?」

花「どこへ行っても私を見て笑うんです。そして、すぐにケータイでなにやら連絡を取り合って・・・。それで、いつもいつもそんなことをされるのに頭に来て、この前そいつらを隠し持っていたカメラで撮ろうとしたんですよ。そうしたらそいつらが逃げ出したんで間違いありません!」

小「・・・。」