熱中性

shikatetsuは物事に熱中すると周りが見えなくなる性格である。そのため、他人から見ると人の話を聞かないやつということになるのだが、それは間違っているよ親分。聞かないんじゃなくて聞こえていないだけ。<同じだって

さて、そんなshikatetsuが電車の中で読書。今は亡き隆慶一郎先生の“影武者徳川家康”を熱読していた。ドアそばの角っこに立って読んでいたのだが、最初は空いていた電車も都内に近づくにつれだんだん人が増えてくる。shikatetsuの立っている側のドアはあまり開かないドアなので人の出入りを気にせず読めるのだが、ふと気が付くと目の前にうら若き女性が立っていた。

最初、まったく気にせずに読書を続けていたのだが、ふと視線をわずかにずらしてみるとshikatetsuの読んでいる本から数センチも離れていないところにその女性の胸があるではないか!

つ、つつつまりですね、shikatetsuの本(すなわち手)がわずかに動くとその女性の胸をタッチしてしまうような位置なんです!

その女性はまっすぐ前(と言うかドア)を見つめていて、shikatetsuはじっと本を見つめている。そのままだったらあくまでも日常の光景なのだが、shikatetsuの手は女性の胸元わずか数センチの位置にあり、電車が大きくゆれようものなら間違いなく胸タッチですよぉっ!

と思ったときには電車はホームに滑り込み、反対側の入り口が開いた。そしてその女性はくるっと向きを変え電車を降りていったのだが、その“くるっ”と向きを変えた際にshikatetsuの手と胸の位置はさらに近づきあやうくタッチしそうになりっ!そうだったがshikatetsuがさりげなく体を動かしたのでタッチせずにすみました。

・・・日常の生活にはこんな危険な罠が潜んでいるんですねえ。あぶないあぶない。