名護、情けないなあ。
というよりは徳山がよかったと誉めるべき。
WBC世界スーパーフライ級のタイトルマッチのことだ。今世紀最後の国内世界戦と銘打たれたこの試合は、王者徳山に具志堅の愛弟子名護が挑戦したのだが、どうも名護はぱっとしない。
徳山の鋭い左とノーモーションの右に翻弄され、ほとんど手が出ない状態。3Rにはダウンを奪われるなど、ほとんどペースを握られっぱなし。6Rに自慢の強打でダウンを奪うものの、見せ場はそれだけだった。
徳山には悪いが、パンチ力がないのだから打たれても前に出るべきだったと思うのだがそれが出来ないのはなぜだろう。先週のミニマム級で王者を下した星野のような気迫を感じられなかったのが一番の理由ではないだろうか。
もちろん、徳山がうまかったといえばそれまでだが。とにかく自分の距離をしっかりとキープし、名護にペースをつかませなかったのは見事だった。
ちなみに、試合後、6Rのダウン以降の記憶がないとインタビューに答えていた。勝った事も実感が湧かないってさ。ボクシングの試合ではよくあるらしいけど、ほんとかいな?そんなことは感じさせない動きだったぞ。