またもやこのシリーズ

いわずと知れた電車シリーズ略して電シリですが、毎度毎度尻(しりと読めよ!)のお話はこれっぽっちも出てきませんのでよろしく(笑

さてさて、今回はとっても器用な人のお話。電車の中で立ちながら寝てしまうのはよくあることで、小生もよくつり革につかまったまま、あるいは手すりに寄りかかって寝たりしてますが、ほとんどの場合意識が遠のいた瞬間ひざがかっくんとしたり、頭が前にがっくり折れたりして周りの人にとっても迷惑なことになります。

他人で居眠りをしている人を見かけても、大体は同じような動作を見せるんですよね。

ところが今回見かけた人は違います。最近話題の国際弁護士湯浅氏を思わせるようなさらさらヘアーをたなびかせる中年のサラリーマン風の男性が、少々込み合った電車の中で、何にもつかまらず通路中央でたちながらうとうとしていたんですが、その人物が異様なのは意識が遠のいたときに見せる反応。

普通はひざがかっくんしたり、前のめりに頭が落ちるものですが、その人物は頭の位置はほぼそのままに上半身がやや後ろにのけぞるような体勢をとるんですよね。

で、ふとわれに変えるとまたもとの位置、つまり普通に立った状態に戻るんですが、意識が遠のくと後ろにのけぞる。

その、居眠りの仕方。のけぞり度がぜんぜん甘いんですが、なんとなくマトリックス避けのように見えてしまい、ああこの人はきっと夢の中でたたかっているんだろうなあと思って見てしまいました。

何度も何度ものけぞってもまったく動じない強靭な足腰を見せていましたが、最後は電車が大きく左右にゆれた際にバランスを崩して周りの人に大迷惑を掛けていましたが、世の中には不思議な居眠りの仕方をする人が射るもんだと思って感心してしまいましたとさ。