ロッキー・マルシアーノ

昨日WOWOWで放送された映画『ロッキー・マルシアーノ』。

この名前を知ったのは、漫画『はじめの一歩』だ。“浪花のロッキー”と呼ばれる千堂武士が登場したとき、『ワイのロッキーは映画のロッキーやないで。ロッキー・マルシアーノのロッキーや』と言うせりふでだ。

気になって調べてみると、こんな戦績こんな人だったそうだ。まるで漫画のような強烈なパンチ(特に右フックは史上最も強烈なパンチといわれているそうだ。別名スージーQ)でばったばったとKOの山を築き、生涯戦績は49戦全勝43KO(KO率87.9%)で、ヘビー級史上唯一無敗のまま引退した伝説のチャンピオンだ。

映画では引退後、おそらく死ぬ数日前のマルシアーノの講演から始まり、少年時代、ボクシングをはじめるきっかけ、奥さんとの馴れ初め、相手に瀕死の重傷を負わせたときの精神状況などなど。そして、クライマックスは少年時代にあこがれていたヒーロー、ジョー・ルイスとの対戦のときの心の葛藤。特に、ルイスをKOするときのマルシアーノの目は印象的でした。あれは漢(と書いて男と読む)じゃないとわっかんないよなあ。

なお、マルシアーノの晩年は、少年時代あこがれたジョー・ルイスのそれに比べるとかなりよかったが最後はちょっとかわいそう。TV出演や公演でアメリカ各地を駆け回るマルシアーノ。自宅では家族が誕生パーティーの準備をしていたのだが、現金を稼ぐことに執着のあるマルシアーノは、高額の出演料をもらうため自宅に戻ることより講演に出ることを選びかけていた。だが、次の講演場所に向かう途中、精神病院に入院している晩年のルイスに会うことによりお金(出演料)より家族とのふれあいを取り、悪天候の中小型機に乗って自宅に向かおうとする。そして、その途中飛行機が墜落し、46歳の生涯を閉じるのだが、もしパーティーをキャンセルして講演に出ていたら、まだまだ長生きできていたかもしれないだけに、家族を取ったマルシアーノの悲運(誕生日の前日に死んでしまうなんて・・・)に涙がちょちょ切れてしまいました。

久々にまじめなshikatetsu日記でした。