ロレンソ・パーラ

ボクシング話。

日本に来て坂田のあごを砕くも、調整不足だったのかきわどい判定までもつれ込み、当時フライ級最強といわれたエリック・モレルを倒した割にはくみしやすいと印象を持ったロレンソ・パーラ

続くトラッシュ中沼戦では危なげない勝利を収めるも、やっぱりそんなに強さを感じさせず、フランスのゴールデンボーイ(オリンピック金メダリスト)ブライム・アスロウムと対戦が決まったとき、これでタイトルはフランスに行くなあ、と思ってました。

何でこんなことをつらつら述べるかというと、このパーラというのは日本ボクシング界注目の新星、亀田のターゲットだからだ。

フランスで絶大な人気を誇るアスロウムがタイトル取っちゃえば、亀田の挑戦はなかなか難しいなあ、と思っていたんです。

で、先日のエキサイトマッチでこのパーラVSアスロウム戦が放送されたんですが・・・なんですかこりゃあ。

オリンピック金メダリストの肩書きを持ち、スピード・テクニックともに輝くものを見せていたアスロウムが、まるで蛇ににらまれた蛙のようにいいところをまったく見せることなく大差の判定負け。大差も大差で、一人のジャッジはフルマークでパーラにつけるほど。本当にいいところなく敗れてました。

試合前に亀田のインタビューが流れてましたが、『アスロウムはカス』(激しく誇張)とけちょんけちょんにけなしており、ただのビックマウスかなあと思っていた亀田は、実はかなり見る目があるのかなあ、なんて思ったり。

今のところ亀田のターゲットは今回登場したパーラではなく、日本人キラーとして名を馳せているポンサクレックになりそうですが、今回圧倒的な強さを見せたパーラとの対戦も見てみたかったなあ。

まあ、パーラがWBAチャンピオン、ポンサクレックWBCチャンピオンなので、亀田がポンサクレックに勝ってパーラと統一戦をしちゃえばいいんですが、その前に立ちはだかる“トラビエソ”(やんちゃ坊主の意)ホルヘ・アルセはどーするんでしょうかねえ。息子に勝るとも劣らないビックマウスの亀田父が、“アルセはまだ早い”といっていますが、ポンサクレックに勝っちゃうとWBC暫定王者であるアルセとの統一戦は避けられないんですけどねえ。

さてさて、亀田の次の試合も決まったようですし(一階級下の世界4位のメキシコ人)、今後の亀田ロードに大注目です。