第1話 『白煙立ち込める食卓』
うちは共働きだが、かみさんがしっかりと朝ご飯を作ってくれるのでいつも朝はのんびりしている。というかのんびりさせてもらえる。
・・・しかし、今朝は違った。
昨日、かみさんがスーパーで買ってきたものが、朝の平穏なひと時を乱すことになるとは、誰が想像したであろう。平和な家庭の朝の平穏なひと時を乱したもの。それは・・・。
さんま
秋と言えばさんま(秋刀魚)ですねえおいしいですねえ脂乗ってますねえやめられませんねえ。
さんまと言えば七輪で焼いて大根おろしにポン酢を少々。っていうのが定番ですが、いまどきの家庭には七輪はそうそうありません。なのでオーブンレンジかグリルで焼くことになる。
うちにはグリルがあるのでそれで焼いていたようなのだが、何しろ普段お魚なんて食べない家庭。当然グリルでお魚を焼くこともそうありません。そんなグリルでさんまを焼くとどうなるかと言うと・・・。
家の中は真っ白け
目が覚めたら家の中が真っ白け。火事かと思うぐらい真っ白け。箱根の霧かと思うぐらい真っ白け。まだ夢の中かと思うぐらい真っ白けで、最初は何がなんだかわかりませんでした。
・・・まあ、よくあることだよね。
換気扇は動いているのでしばらくすれば煙が晴れて、ようやく普段の状態に戻った。
平穏な家庭を襲った悲劇は、こうして無事解決したかに見えた。
が、真の悲劇はこれから起きるのであった・・・。
ちゃんちゃんちゃ〜んちゃちゃ〜ちゃちゃ、ちゃちゃちゃ〜んちゃちゃちゃちゃちゃちゃ〜ちゃt(以下略、BGMね)
白煙の薄れゆく中、平穏な家庭の食卓を襲った赤い衝撃。こ、こんなことが起きていいのか!shikatetsuは呆然と立ち尽くす!物語は、一本の大根から始まった。
次回『衝撃の赤、大根おろしに何かが起きる!』
のってぃるじゃすてぃす あいうぉんとぅげっとぅ〜す 真実は見えるか。<今回はめずらしく2部作です。っていうか2部作挑戦